日本カーオブザイヤー2020-202も取得した今話題の2020年新型レヴォーグに試乗してきました!
今回試乗した型番はレヴォーグ STI Sport EX [4BA-VN5]となります。
カラーはクリスタルホワイト・パールとなります。
私が所有しているレヴォーグA型2.0GT-S[DBA-VMG](以下レヴォーグ2014)との比較もしてみたいと思います。
レヴォーグA型オススメ記事はこちら
新型レヴォーグ2020の外観は…
まずは試乗前に外観をチェックします。
斜め前から見た感じ、写真ではもう少し厚みがあるというか、マツダのCX-8っぽいというかなんというか、、、表現が難しいのですが、セダンよりはミニバンっぽい雰囲気に見えてましたが、実物はレヴォーグ2014同様薄くシュッとした見た目です。
正直新型レヴォーグちょっとダサくね?と思ってましたが期待値が低かったせいかかっこよくさえ見えました。
もちろん前には郵便ポストも装着しています笑
ただ、レヴォーグ2014ほどは主張がないというか、新型レヴォーグ2020はボディがデコボコしてるのであまり目立たない感じですかね。
次は斜め後ろから。
こちらは旧レヴォーグに似ているものの、よりカドカドしいデザインになった感じですかね。
最近流行り?のルーフスポイラーの横までスポイラーがあるのが新型!って感じでいいですね!
この部品ってなんて名前なんだろう、、、
レヴォーグ2014にはダムドからルーフスポイラーエクステンションって商品が似たようなパーツとして販売されてますね。
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うー、ルーフスポイラーエクステンション、欲しくなってきた、、、
また、レヴォーグ2014では散々言われたサイドウィンドウモールももちろん標準装備です!笑
エンドにゴムがついていてこれぞ純正!って感じです笑
レヴォーグ2014では各社からリアクォーターウィンドウモールといった商品名で発売されましたね!
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これも欲しい欲しいと思っているけどなかなか手がでないです。
新型レヴォーグ2020の内装は…
次に内装です!
運転席について
新型レヴォーグ2020の運転席です。
レヴォーグ2014に比べてなんだかごちゃごちゃしていて何とも言えない感じです。
ただ、質感は間違いなく向上しています。
あと、個人的にはドアノブのところがL字に曲がっているデザインは嫌いです。
真っすぐがシンプルでいいじゃん!といつも思います。
真ん中にドドーンとあるモニターの主張がすごいです。
SUBARUデジタルコクピット、でしたっけ?
正直タッチパネルのモニターは好きではない&モニター変更できない(できるけどすっごくダサい)のは好きではないのでものすごく抵抗があります。
センターコンソール周りはレヴォーグ2014のほうがすっきりしていて断然好きです。
ただ、質感はさすがに負けてるかな、、、
後部座席について
後部座席は思ったほど広くありませんでした。
広くなったんでしたっけ??
後部座席にもエアコンがついたのはレヴォーグ2014で散々言われたことに対する回答なのでしょうね。
ほんと400万近くする車の後部座席にエアコンもなく何がツーリングだと笑
GT名乗るなら後部座席も快適に過ごせるようにしてほしいので、エアコンが付いてほっとしています。
USBも給電が2.1Aになっているのは時代を感じます。
こういうところが地味に買い替えたくなるポイントなんだよなー。
他にも試乗したSTI Sport EXはシートヒーターが前席だけでなく後部左右も標準装備だそうです。
ご、ごうか、、、ひ、必要かな、、??
昨今の何でもついてるミニバンにでも影響されたんでしょうか??
正直こんなもの不要なのでその分お安くしてほしいです。
何というか、レヴォーグってこーいう方向性の車なんでしたっけ??
コンセプトが前回のREAL SPORTS TOURER から大きく変わったんですかね。
まるでプレミアムツアラーがコンセプトのような、、、レガシィツーリングワゴンの最終形に似たような方向性に感じます。
リアシートは4:2:4の3分割です。
レヴォーグ2014のC型あたりからの機能ですね。
6:4分割しかしないA型乗りとしては羨ましいところです。
トランクについて
トランクはぱっと見はそれほど大きさに違いを感じませんでした。
ただ、トランク下の収納が2つに分かれていて、蓋も2つに分かれていて、発泡スチロールのようなものできれいに成形されているレヴォーグ2014にくらべ、新型レヴォーグ2020は1つになって大きな蓋が一つになりました。
これに関しては正直2分割のレヴォーグ2014のほうが好みです。
これほど大きな蓋だとトランクにちょっとでも荷物が載っていると蓋を開けることができません。
また、トランクカーペットを敷くと同じく開けることは不可能だと思います。
レヴォーグクラスのサイズのトランクの場合、常に荷物を積みっぱなし、というユーザーも多いかと思います。
正直このトランク下収納は結構活用しているので残念でなりません。
変なところでコストダウンなのかな?
サイドの収納もシンプルになりました。
こちらもレヴォーグ2014のほうが好みですね。
収納のトータルサイズは増えたのかもしれませんが、使い勝手の悪い収納スペースでは意味がありません。
トランクの収納力、デザインについてはかなりマイナスです。
一方トランクがボタン一つで自動で閉まるようになりました!
これはうれしいポイントです。
隣のボタンはトランク以外のキーをロックするボタンだそうです。
また、キーを持った状態でリアの六連星エンブレムに肘を当てるとトランクが開く、という機能(ハンズフリーオープンパワーリアゲート)があるのですが、何度やっても上手くいきませんでした。
ディーラーさんも「これ成功率が非常に低いんですよー。練習しておきます笑」という欠陥機能っぷりでした。
荷物たくさん持ってエンブレムに肘こすり当てているレヴォーグを見かけたら開けてあげてください笑
新型レヴォーグ2020に試乗してみた!
内装をチェックしたところでついに試乗です!
エンジンをかけて思ったこと
エンジンをかけて最初に思ったのは、デジタル液晶のアナログメーターが奇麗だということです。
さすがに本物とは違いますが、違和感がある!というほどではなく、悪くありません。
個人的にはレヴォーグ2014のシンプルなメーターが大変気に入っているので敵いませんが。
また、この液晶画面は地図に変更したり
クルーズコントロール時の表示に変更することが可能です。
こちらは液晶の利点を生かしていてよいかと思います。
特に地図表示は視線移動が減ってよいのではないでしょうか。
ゼロ次安全という点では大きくプラスだと思います。
また、ハンドルを握った瞬間、私の感覚ではレヴォーグ2014の質感とは異なりサラッとしていて大変好感触でした。
「ハンドルの革の仕様変わりましたよね?」と同乗のディーラーさんに確認したところ「え?変更ないと思いますよ??」とのことでしたが、、、。
また、バックミラーが自動防眩ミラーになっていました。
この辺りもまるで高級車の様相ですね。
走行して思ったこと
まずはNORMALモードでスタート!
段差をいくつか乗り越え、「これはこれはしなやかな乗り心地!」と感服しました。
硬すぎず、柔らかすぎず、いいところを突いていると思います。
Comfortモードに切り替えたところ、ハンドルくにゃくにゃ、乗り心地も柔らかくなりました。
さらにエアコンも勢いが弱くなるとのこと。
ハンドリングはイマイチですがスカスカってほどではないです。
SportsとSports+モードは確かにちょっと硬くなり、ハンドルも重くなったような、、、という感じです。
確かにアクセルも機敏になっていると思います。
ただ、アクセルに関してはレヴォーグ2014のSIモードの切り替えのほうがメリハリがあるような気もします。
折角だからEyeSight X のハンズフリーを試してみたかったのですが、なんとこの機能は高速道路に乗っているときにしか使えないとのこと。
GPSと連携しているのでスイッチオンすらできません。
また、料金所前速度制御も最寄りの料金所は登録が間違っていてETCではない箇所に自動で誘導されてしまうとのこと。
うーん、未来はまだもうちょっと先なのかも。
全体的な感想としては、アクセルオンでするするっと走り出し、ブレーキの感触も悪くありません。
乗り心地はかなりよく、ロールもかなり少なく、かなりの高評価です。
乗り心地に関してはレヴォーグ2014がヒドイので比較するまでもありませんが、リアサダンパー交換後のレヴォーグ2014や試乗したことのあるD型と比較してもかなりよく、特にロールが抑え込まれているのが「ボディー剛性が上がったんだろうなー」 と実感できて素晴らしいです。
気になったポイントとしては、エンジンの回転数の高さです。
レヴォーグ2014の場合、通常走行の回転数は1000回転台でエンジン音は静かなものですが、新型レヴォーグ2020は2000回転台でエンジン音が結構します。
当然2.0Lのエンジンと1.8Lのエンジンですし、パワーもトルクも違うので回転数を上げざるを得ないのでしょうが、今までのスポーツなんてやんちゃなものは捨てたんだ!と言わんばかりのプレミアム感がこれですっかり無くなりました。
正直これにはガッカリしました。
内装や装備から、レヴォーグは2代目になってレガシィツーリングワゴンの最終形(BR)のようなスポーツよりコンフォート、プレミアムな感じ、高級車を目指して行くんだなーと思っていただけにこのちぐはぐ感は何だ、と感じてしまいました。
なんだか昨今の内装や装備だけやたら豪華で走りは二の次なミニバンみたいです。
また、静寂性はレヴォーグ2014のA型はダメダメですが、D型より新型レヴォーグ2020のほうが劣っているのでは??と感じました。
正直新型レヴォーグ2020の目指すところがよくわかりません。
結論
新型レヴォーグ2020は確かにとてもよいクルマでした。
特に静的質感、動的質感ともにめちゃくちゃよく、この価格でこのクラスは国内にどれだけあるんだろう?クラスだと思います。
ただ、
- STIがハイスポーツなブランドからただの最上位クラスに代わり、STI買わないと売りとなる装備が付かない
- 昨今の装備詰め込みましたと言わんばかりの重装備
- 素晴らしい乗り心地や走行性能からの半端なエンジン
と何より二代目新型レヴォーグ2020は初代レヴォーグ2014にあったスポーツツアラーというコンセプトはどこへやらコンセプトが不明すぎます。
初代レヴォーグ2014は確かに乗り心地は最悪、ロードノイズはヒドイものです。
でも、過激なパワーや安定性からスポーツツアラーなら仕方がない!と思えるものでした。
確かにその後マイナーチェンジごとにピロボールブッシュはゴムブッシュに変更など少しずつマイルドになっていきました。
でもこれはコンセプトが変わった!と言えるレベルです。
私個人としては、別にスポーツでなければならないとは思いません。
でも方向性は明確にしてほしいなーと思います。
ただ、プレミアム方向でいくならマツダのアテンザワゴンやら海外勢と戦わないといけないかもしれませんし、レガシィアウトバックとの棲み分けもよくわかりませんが、、、。
レガシィアウトバックでこれだけ詰め込んだら正直満点かも。
結論としては、とても良い車ですが、少なくともSTI SPortsでないノーマルで可変ダンパーが付いて価格が抑えられてもっとコンセプトが明確になればもっとよいのに!ですかね。
乗り換え予定はもともとありませんが、少なくとも先になりそうです。